先生が考える入塾のベストタイミングはいつですか?

 

この記事は塾講師目線で理想論を書いていますので、誤解のないようにあらかじめ前提を申し上げておきます。

 

学習塾に通っていただくのは、勉強が苦手になってからでは遅いです。病気で例えると、「治療」が目的になってしまうからです。一番いいのは「病気の予防」と「健康の維持」ですよね。

 

当塾に問い合わせをしてくるご家庭の90%以上は「困ってから」でした(近年は予防目的の問い合わせが増え、70%くらいになりました)。 マイナスからのスタートの場合、成果がでるまでに早くて数か月、遅くて1年はかかるので、「もっと早く塾に通わせればよかった」と後悔されたご家庭も多いです 。

 

それらを踏まえて、結論から申し上げます。私が考える入塾のベストタイミングは、勉強が一斉にスタートする「小学1年生」です。

  

・テストの点数が悪くなった

・勉強を嫌がるようになった

・勉強に苦手意識が生まれた

・ゲームやスマホ依存になってきた

・勉強のことで親子関係が悪くなってきた

・テストを隠すようになった、テスト結果を見せない

  

お子様にこれらの兆候が見られたら、「塾に入れた方がいいのかな」と考える方が多いようです。

 

すぐに対処をするようにし、決して放置しないことをおすすめします。対処とは塾に問い合わせることも1つですが、塾に入れなくても、ご家庭で改善できることもあります。

 

この記事に書きましたので、参考にしてみてください。 

 

 

お子様が自分から「塾に行きたい」と言った場合

学校の勉強で困るようになると、お子様が自分から「塾に行きたい」と言う場合があります。

 

タイミングを逃すと熱が冷めてしまう場合がありますので、自分から言った場合は、即お問い合わせください。一番やる気があり、成績が上がりやすいタイミングだからです。

 

初回カウンセリングを受けてみて、子どもがやる気になれば、そのまま体験授業を受けさせてみてください。そこまでやる気がなかった子でも、体験授業で一定期間、他の塾生と一緒に勉強することで、やる気に火がつく子もいます。  

 

私はプロですから、勉強が学校よりも楽しく、分かりやすいと感じさせ、また受けたいと思ってもらえるような指導を心がけます。やる気があって入塾した場合、今まで家では全く勉強してこなかったのに、家でも自分から勉強するようになる子もいます。 

 

 

入塾が遅かったらどうなるか

 

入塾が遅いと、遅れを取り戻すだけで時間がかかるので、成績を上げることよりも、成績を下げないようにするだけしかできない場合があります。

 

そして受験に間に合わない場合もあります。受験には「入試日」という明確なゴールがあるからです。

 

「受験に間に合わない」というのがどういう意味かというと、行きたい学校(志望校)に行くために学力がつかず、行ける学校にしか行けないということです。 

 

最初の記事でも書きましたが、中学生の主要5科目の授業時間は、年間で約2000時間です。仮に中3から入塾して受験までの1年間で2000時間勉強するには(3年分の総復習と想定)、「1日も休まず毎日6時間以上」勉強しなければいけません。

 

中学2年生まで勉強をさぼってきた子が、現実的にできるでしょうか?

 

 

 

もう1つの問題はメンタル面です。仮に半年努力できたとしても、その期間は1、2年の内容の復習期間なので、点数はほとんど上がりません(積み重ね科目である国数英は成績が下がり、理社は成績が上がる可能性が高いので現状維持という感じです)。

 

成績アップのために塾に通い始めたのに、努力をしてもほとんど成績が上がらないという状況を半年以上、親子で耐えていただく必要があります

 

勉強時間と、メンタル面の2点を考えると、ほとんどのご家庭は耐えられません。よく受験ドラマで逆転合格がありますが、現実は逆転合格できる子など、20年以上の経験の中で数名程度でした。ほぼ実力通りに決まるのが受験です。

 

実際に半年入塾が早ければ、志望校に合格させることができた事例が、今まで複数あります。これを読んでいるあなたにはそうなってほしくありません。

 

 

勉強で困らないようにするために大事なことは?

 

お子様に勉強で苦労をさせたくないと思われる親御さんも少なくないと思います。そのために、小学1年生の勉強のスタート時に

 
1.自分から勉強する習慣を作る
2.勉強の押し付けで、勉強を嫌いにさせない

の2点が非常に大事です。

 

私が「小学1年生」から入塾してほしいと思っている理由は、勉強のスタート時からこれらの予防をするためです。以下、2点を詳しく説明していきます。

 

 

1.自分から勉強する習慣を作る

  

 

学校から帰ってきたら、遊ぶ前に勉強をする。勉強前に遊んだ場合は、その後に必ず勉強をする。その習慣を当たり前にしたいですよね。当塾は自立力を鍛え、勉強を習慣化することを目的とした塾ですので(成績アップは結果としてついてきます)、その効果は期待できます。

 

他の記事でも書いていますが、保護者様が子どもが小さい頃から勉強している姿を見せ、一緒に楽しく勉強する習慣を作れていれば、自然と自分から勉強するようになります(勉強しなさいは禁句)

 

ごほうびで釣る場合、ごほうびは絶対に勉強後の方がいいです。動物の調教では、演技したあとにほめますよね。ほめた後に演技する動物はいないはずです。動物で例えて申し訳ないのですが(人間も動物ですが笑)、大人の給料制度も後払いですよね。

  

ご家庭で勉強のチェックをする場合、子どものやる気をなくさせない声掛けは絶対です。

 

習慣が出来たら、次は質です。日本の学校の宿題システムにも原因がありますが、多くの子は、「学習内容の定着」ではなく、「宿題を終わらせるため」の勉強になりがちです。そういった目的の勉強では、成績は上がりづらいです。

 

それを防ぐために、当塾では小学生は、学校の宿題を塾でやるように勧めています。塾では先生のチェックが必ず入りますので、いい加減な宿題にはなりません。

 

家よりも

 

・早く宿題が終わり、

・質の高い勉強もでき、

・勉強が当たり前という考えになり、

・勉強習慣も作れる

 

という4つのメリットがあります。

   

  

2.勉強の押し付けで、勉強を嫌いにさせない

  

怒らないと勉強をしないような教育をしている場合、それが高校生まで続く可能性があります。子どもの気持ちを完全に折らなければ、何度でも立て直せますが、思春期に入ると親の言うことを聞かなくなり、怒っても勉強をしなくなります。

 

小学校3、4年生からは、自我が確立してくるので、こだわりが強くなり、クセを治すのに抵抗する子も出てきます。親子ゲンカを繰り返すと、強烈に反発されるか、無気力になるかのどちらかになることが多いです。

 

さらに中学校に入ると、部活が忙しくなります。部活の疲れと、ゲームやスマホの誘惑により、時間がなくなり、ますます勉強をしなくなります。

 

その現実に親のほうが心が折れ、立て直しを諦めてしまう事例を数々見てきています。だから勉強のスタート時点が肝心なのです。

 

・勉強姿勢

・計算方法

・ながら勉強

・鉛筆の持ち方

・漢字の書き順

・勉強方法や解き方の変なこだわりなど

 

細かく挙げるとまだまだありますが、小学生のころに一度ついてしまったクセはなかなか治りません。クセの矯正をご家庭ですると、ケンカになってしまうことが多いようです。

 

プロに任せてしまうと、低学年ほど、あっという間に治ります

  

 

まだ小学生なのだから焦る必要ないのでは?

※SKPスーパー飛び級より画像引用

 

日本の小学校の学習カリキュラムは、全ての生徒の理解を図るために、ゆるやかに作られていて、高校に大きなシワ寄せがいく作りになっています。

 

欧米では先取り学習や飛び級制度は普通です。日本の学校教育では平等・公平が重んじられるので、一人ひとりに合わせた先取り学習を実施するのは不可能です。

 

勉強が得意な子にとって、小学校の学校の勉強内容は簡単すぎます。もっと伸ばせる能力があるにもかかわらず、学びにブレーキがかかってしまっている子が実は多いです。

  

定期テストや部活に追われる中学生にとって、先取り学習は大きな負担を強いられます。大学進学を目指す高校生になってからでは、学習量が大幅に増え、時間の余裕もなくなるので、先取り学習をするのは実質不可能になります。  

 

実際、高校に入り「文武両道」が継続できている生徒は2割程度だと言われています。

 

中学・高校と文武両道でトップ校に進学し、成績上位をとっている子は、幼少期から「自頭を鍛えるトレーニング」や「先取り学習」をし、余裕を作っています。

 

トップ校を目指さないにしても、勉強面で困らないようにするには、脳が柔らかく、素直で知的好奇心が旺盛で、時間に余裕のある小学生のうちしかチャンスはありません。

 

当塾では、小学生卒業時に中学3年間の学習が終わった子がいます(学力には個人差がありますので、飛び級指導には適性があります。)

 

生活習慣、学力、スタートする学年に個人差があるので、上記カリキュラムは、学力トップレベルの子の事例だとお考え下さい。無駄のない効率的な学習により、2023年学習指導要領 小中学校9年 約5377時間(主要科目授業時間数)を、約1.5倍速の6年で学ぶカリキュラムです。

※平日2時間、休日3時間勉強した想定

 

 

今は勉強にやる気がないが、いつかやる気になるのでは?

 

勉強のやる気がないからと、そのまま放っておいて、「いつかやる気になるだろう」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

残念ながらなりません。

 

私は1000人以上のお子様の勉強を見てきましたが、やる気のない状態に危機感を感じ、自分から勉強するようになった子どもを1人も知りません(一時的にやったとしても、長続きしないことも含む)。

 

自分からやる気にさせるには、親以外の外部からの働きかけによって「さすがにこのままではまずい」と、本人の自覚が芽生えることが必要です。 やる気のない状態を怒るのはNGです。怒るともっとやる気をなくします

 

このよくある質問に書いてある内容を実践していただき、なかなか変化がないようであれば、塾に相談に行くことをお子様に提案してみてください。 

  

 

子どもが塾に行くのを嫌がる場合

 

「入塾しなくてもいいから、話だけでも聞いてみよう」

 

とお子様に言っても塾に行くのを嫌がった場合、無理やり連れてくるのはお勧めしません。親は通塾させる気満々で契約をしたのに、子どもが勉強を嫌がってキャンセルになるケースが実際にあります。

 

それではお金も時間も無駄になってしまいます。

 

ですが、塾は勉強が苦手な子ほど、お金がかかるシステムになっています。今通わせないと、もっと高くなってしまうということも事実としてあります。

 

保護者様だけでもお越しいただければ、ご家庭に合わせたアドバイスを差し上げることは可能ですが、その前にやっていただきたいことがございます。

 

ご両親で当塾のホームページをご覧になっていただいた後で(特によくある質問)、お子様の接し方に関してお話し合いをしていただけますでしょうか。

 

私の考えと一致させていただき、子育ての方向性の軸を、ご両親で固めていただきたいです。それをしていただかないと、当塾に入塾されたとしても、ご期待に応えられない可能性があります。

 

小学生で勉強嫌いになった状態から成績アップを目指すには、ご家庭での接し方の改善は必須です。どの塾に入塾されても、お子様への接し方の改善をされないと、さらにお悩みが大きくなること予想されます。

 

 

当塾は小学1年生から入塾させた方がお得です

 

この記事を読むような方は、教育費の優先順位が高い方だとは思います。ですが、塾の月謝は安くないので、小学1年生から入塾させると教育費がかかりすぎますよね。

 

そこで当塾では小学生で入塾していただいたご家庭は、お得に通えるような学習システムになっています(中学受験は除く)。小学1年生で入塾しても、中学1年生から入塾するよりも、総額でお得な月謝で通える場合もあります(高校入学前で卒業という想定)。 

 

 

参考までに当塾の学年別 男女別 塾生一覧を公開

 

「低学年で塾に通う子はそんなにいるの?」とお思いの方もいると思いますので、参考までに低学年が多かった2018年度の塾生一覧をご覧ください。

中3男 1 
中3女 1 
中2男 0 
中2女 2
中1男 3 
中1女 0 
小6男 1 
小6女 2 
小5男 1 
小5女 1 
小4男 1 
小4女 1
小3男 1 
小3女 0 
小2男 1 
小2女 1 
小1男 1
小1女 2 


男計 10 
女計 10

 

  

お問い合わせは何歳であっても歓迎します

 

勉強は一生続けていくものです。もし小学校低学年から「勉強嫌い」にさせてしまっていると感じているご家庭は、今すぐにでもご相談いただきたいです。

 

子どもは知的好奇心が旺盛なので、本来、学習意欲のない子などいません。早ければ早いほど挽回できます。

 

小学1年生から通わせていただくことが理想ですが、もちろんお問い合わせは何歳であっても歓迎です。何歳からでも「勉強の本質」に、「学ぶ事の価値や面白さ」に、気づいてもらえるように全力を尽くします。