当塾に入塾後、「家で勉強しなさいと言う必要がなくなりました」という声を数多くいただいています。 通い放題契約にして、勉強は塾で全てやってしまうことにより、そもそも言う必要がなくなった、という事例も含みます。
そういったご家庭は100%成績が上がっています。その理由を、成績が上がらないご家庭も紹介しながら、お伝えしていきます(当てはまっていた場合、改善していただきたいため)。
まずは、結論から。
成績が上がるご家庭と、上がらないご家庭の子どもへの接し方の違いは、
大人が、
・子どものために人生を生きているか?
・自分のために人生を生きているか?
の違いです。
どちらが成績が上がるご家庭でしょうか?(答えは最後にお伝えします) ※誤解されないと思いますが、「自分のため」というのは家族を無視して自分勝手に生きるという意味ではありません。
分かりやすいように、まずはドラゴン桜という漫画の17巻に書かれている親の子どもへの接し方をご紹介いたします。※公式がネットにアップしているものを抜粋
テストを見たときの親の対応で成績は変わる
「算数は100点。一方、国語は50点」
こんなとき「いい成績」を評価する親と、「悪い成績」を見て怒る親に分かれます(悪いところを見てしまうのは、日本教育の影響です。我々は学校でその洗脳を受けてきて、その教育を子どもにし続けています)。
ここで成績が上がらないご家庭の特徴として、苦手な分野をなくさせようとします。「何が悪いの?」と思いますよね?
以下をご覧ください。
料理は美味しくできて当たり前だから「美味しい」は言わない、いまいちなときだけ文句を言われる。もっとひどい場合だと、食べてもないのに、文句を言われる。
あなたはこの対応を家族にされ続けたら、どう感じますか?
書かなくても想像できると思うので、書きませんが、子どもを点数だけで評価するという対応を続けていくと、どんな子でもやる気がなくなり、得意科目の点数まで下がります。
そして自分に自信がなくなり、勉強をしなくなります。
親が絶対に直さなければならないこと
テスト結果について
・よくない点数を見て怒る
・点数が上がり続けないことに怒る
・点数が上がると勝手に期待して、期待通りの結果じゃなかったことに怒る
文字で読むと理不尽なのが分かりますよね。子どもが成績不振なご家庭は、これらをやってしまっています。
人間誰しも苦手分野があり、物事に失敗するのが普通です。あなたもそうではないですか?
探せばほめるべきポイントがあるのに、わざわざ怒って、子どものやる気を下げているのです。
我々はこれまでの人生で分かっているはずです。
・点数アップまでの期間は個人差がある
・点数が上がり続けることはありえない
・毎回平均点は変動するから、点数が下がっても、順位は上がることがある
・正しい努力をしていれば、テストの点数は上下動しながら、だんだん上がっていくもの
テストが終わった後大切なのは
・間違いを直すこと
・結果の原因を分析すること
・反省し次に生かすこと
だけですよね。
点数という結果だけで一喜一憂してしまう人は、絶対に直さなければいけません。塾に通う前に改善する決意をしてほしいです。
当塾に通っても成績が上がりづらいご家庭
どうしても子どもの勉強のことが気になり、心配が抑えられない方がいました。
・どう復習させたらいいでしょうか?
・何か教材を買ったほうがいいでしょうか?
・私が教えたらケンカになってしまいました
・○○は出来るのですが、○○が苦手なようです
・先生からアドバイスをしていただきたいです
ここまで読んでいただいた方は、こうした行動が子どもにとってよくないことだと、ご理解いただけると思います。
生徒と話していると、「お母さんが○○(勉強内容)するように言っていたので、○○をやります」と間接的に聞くこともあります。私がその言葉を聞いたときは、「自分ではどう思うの?」と聞くことにしています。
親から言われて動く勉強では、成績は上がりづらいからです。そして、当塾で目指している自立と真逆の教育だからです。
非常に申し上げにくいことですが、親から子どもへの勉強への手出し口出しは、医者ではない人が、治療方針を考え、投薬をするようなものです。投薬で一時的に症状を抑えることはできるかもしれませんが、根本治療にはなりません。
万が一、その薬が逆効果だった場合、望んだ結果と逆のことが起こります。
・勉強のことで怒りたくないのに、毎日怒っている
・言わなくても勉強してほしいのに、言わないと勉強しなくなった
・休みの日は色々なことをしてほしいのに、ずっとダラダラしている
・テストが返ってきたら自分から見せてほしいのに、言わないと見せなくなった
心当たりがありませんでしょうか?あなたはこうなった原因が分かっているはずです。
教育のプロでも我が子に勉強を教えると上手くいかない
全国に塾の先生の知り合いがいますが、自分の子の勉強を、自分で教えない人が多いです。プロでさえも親子で勉強すると、理性よりも感情が優先され、上手くいかないことが分かっているからです。
そういった事情も鑑み、当塾では子どもの勉強面を塾に全てお任せできるシステムにしています。
周囲が自分の子より、点数がとれていたり、受験をするという話を聞くと、焦りや不安や心配が生まれ、子どもの勉強に口を出したくなる気持ちは分かります。
さらに仕事や家事に追われる忙しさの中で、時間や心に余裕がない状態の方がいるのも十分理解しています。
心を亡くすと書いて「忙しい」という字になります。心の余裕を亡くすと、人の悪いところが目につきやすくなり、イライラしやすくなります。そのような子育てはしたくありませんよね。
感情のコントロールは大人の仕事です。そのために塾を教育パートナーにし、お子様の学習管理を手放してほしいのです。それだけで時間と心の余裕が生まれます。
その時間と心の余裕で、どうかご自身の心を満たす行動をしていただきたいです。
自分のために生きている親を見て子どもが変わる
冒頭にお伝えした、成績が上がるご家庭と、上がらないご家庭の子どもへの接し方の違いの答えです。
親が、
・子どものために人生を生きているか?
・自分のために人生を生きているか?
ここまで読んでくださった方なら、お分かりかと思いますが、成績が上がるご家庭は、「親が自分のために人生を生きている」ご家庭です。
例えば、勉強面で過去の自分と同じ経験をしてほしくない(あるいはしてほしい)親がいるとします。
前者の親は、子どもに自分と同じ後悔をさせないよう、教育熱心になりがちです(※勉強を本気で頑張ってこなかったという後悔)。一方、後者の親は、その後悔を反省し、「自分自身が今」本気で勉強に取り組んでいます。
勉強で成功体験のある前者の親も、子どもに自分と同じ体験をしてほしいため、教育熱心になりがちです。一方、後者の親は、自分の人生を充実させるために、「自分自身が今でも」楽しく勉強に取り組んでいます。
つまり、子どものために人生を生きている親は、子どもを子どもとして扱うため、どうしても気持ちが入りすぎてしまい、過干渉になりがちです。過干渉に育てられた子どもは、どんどん自立心をなくしていきます。
自分のために人生を生きている親は、子どもを一人の人間として大人と対等に扱うため、余計な執着がなくなり、気持ちに余裕が生まれ、適切な距離が保てます。人生を充実させようとしている親を見ている子どもは、自分も人生を充実させようと生きるようになります。
あなたが輝くことで、子どもも輝きます
日本人は真面目なので、自分に時間を使うことに罪悪感がある方もいるかもしれません。そういう方は、「自分のために時間を使うことは、子どものため」だとお考えいただきたいです。「その方が成績は上がります」と断言できます。
今まで一生懸命に子育てに取り組んでこられたと思います。お子様に使っていた時間やエネルギーを、今度はご自身に使ってあげてください。
「私の子なんだから大丈夫!」と思えるように、保護者様自身の自己肯定感を上げていただくことが非常に重要になります。自己肯定感を上げるためには、子どものことを考えないくらい、自分の好きなことに没頭することです。
あなたが輝くことで、子どもも輝きます。子どもの人生は子どもの人生。あなたの人生はあなたの人生です。