まだ小学校低学年なのですが、子育てや関わり方で気をつけることは?

   

まず勉強面で大事なことは、

 

・自分から勉強する習慣をつけること

・勉強の押し付けで、勉強を嫌いにさせないことです。

 

トップ校や中学受験を目指しているご家庭は、上記2点に加えて、

 

・勉強が好き

・勉強が楽しい

・勉強するのが当たり前

・全てのテストで90点以上

 

を満たしていることが理想です。中学受験のトップ校は、そういう子たちの集まりです。

 

上の図である通り、脳は10歳までに一気に成長し、ほぼ完成します。つまり成績上位や受験合格は、小学校3,4年生までのしつけで決まるといっても過言ではありません。

 

詳しくは他の記事でも書いているため、この記事では、日常生活で成績アップに繋がる関わり方の例を紹介していますので、ぜひお読みいただき、実践していただくことをおすすめいたします。

 

 

やってほしい会話とやってはいけない会話

 

上はとある県の入試問題です。このような問題は、小さいころから思考力や読解力や論理力を鍛えていおかないと、太刀打ちできません。

 

思考・読解・論理力は、小さい頃からの家庭の会話で養うことができます(いわゆる国語力)。

  

やってほしい会話は、「疑問形中心の会話」です。事あるごとに「なぜ?」「どう思う?」「どうしたい?」などと、常に自分で考えさせる習慣をつけましょう。

 

子どもの答えに対して、頭ごなしの否定はNGです。否定すると、自分の考えを話さなくなるか、反発を繰り返すようになります。

 

子どもの答えに対しては、正解であれば承認やほめ、間違っていたら、自分で調べさせるか、一緒に調べるか、ヒントを与え再考させましょう。

 

疑問形会話は、年齢が低ければ低いほど効果的です。お子様の話をよく聞いてあげてください。

 

控えていただきたい会話は、「○○しなさい」「○○してはダメ」などの指示・命令会話です。会話のキャッチボールをしないと、自分で考える力がつきません。

 

自分の考えを表現できないと、記述問題で得点できる力が育ちません。ちなみに茨城の2021年の県立高校入試の社会の問題は、半分が「記述問題」でした。 

 

あらゆることにおいて、自分で考えさせ、行動させる

  

なぜこれが大事かと言うと、今のテストは暗記すれば点数が取れる問題が減り、自分で考えて表現する問題が増えているからです。日頃から自分の頭で考えていない子は、点数が取りづらくなってきているとも言えます。

 

例えば今日着る服。「今日は寒いから、これを着なさい」などと言っている方が多いかもしれません。自立の訓練のために、自分で選ばせ、決めさせることをおすすめします。

 

言いたくなっても我慢して見守りましょう。その我慢がきつかったら、別の作業をし、子どもを視界に入れないようにしましょう。服選びに失敗しても自己責任です。失敗した子どもは次から同じことにならないために、どうしたらいいかと考えるようになります。

 

服選びに失敗し、風邪をひくのが心配であれば、内緒で上着を用意しておきましょう。さすがに外が寒いのに、半袖で出かける子はいないでしょうから、心配しすぎな気がしますが。

 

ショッピングセンターで物を買うとき、外食で食べ物を選ぶとき、あらゆる場面で自立心は育てられます。親として大事なことは、「あれがいいんじゃない?」と自分の意見を言うのを我慢し、とにかく「子どもが決めるまで何も言わず、ひたすら待つ」ことです。

 

自分で選んだものには、思い入れが入ります。思い入れが強くなると、ものを大切に丁寧に扱うようになり、豊かな心も育まれます。逆に自分の好みではないものを与えられると、つい乱暴に扱ってしまい、心も育ちません。

 

部屋の片づけなどでも口を出したくなると思いますが、黙って見守ってください。自分なりに部屋を整えようとするはずです。最初は上手くできないことでしょう。そのときも自分の頭で考え、判断し、試行錯誤を繰り返しますから、頭もセンスも鍛えられ、生きる力へと変わります。

  

子どもが困ったら、自分から親に相談を持ちかけてきたり、意見を求めてくるはずです。そのときは、「私だったらこっちを選ぶけど、自分がいいと思うほうに決めてね」と、伝えるのは問題ありません。

 

 

子どものこんな兆候にご注意


 

日本の8割以上のお母さんは 

 

・周りの子と比較する

・親の考えを押し付ける

・子どもがやる前に親が何でもやってしまう

 

過干渉の方が多いと言われています。

  

「どっちでもいい」、「別に何でもいい」、「お母さん(お父さん)が決めて」お子様からこういった言葉を聞いたことがありませんでしょうか?これらは「過干渉により、依存心が強くなった子どもの口癖」だそうです。

 

依存以外のパターンとしては、強烈な反発や無気力があります。反発パターンの場合、「うるさい!」などと言葉も態度も暴力的になっていきます。無気力パターンの場合、何も言わなくなります。

 

もし子どもが「依存」か、「反発」か、「無気力」傾向になっていたら、過干渉になっていないか、ご自身の行動を振り返っていただき、心あたりがある場合は改善しましょう。

 

そのまま対応を変えないと、勉強を頑張らなくなり、ゲームやスマホなどの非現実世界に逃げていきやすくなりますので、思春期になると本当に手を焼くようになります。 

 

具体的には、非認知能力を育む(上の画像参照)教育を意識されると、改善していくと思います。

 

 

次は「食事」の話です。

 

成績アップのための食事

 

子どもの成績アップを望むなら、最初に見直すのは、「食生活」と言ってもいいくらい大事な要素だと思います。 食事は毎日のことで、体や脳を育てます。

   

今はスーパーやコンビニがいたるところにあり、すぐに食べ物が手に入る便利な時代になりました。

 

そこで売っているお菓子、ジュース、インスタント食品、ファストフードなどは、子どもが好きな食べ物の代表例です。それらには多くの糖質と添加物が含まれています。食べすぎることで、身体の成長に必要な栄養なタンパク質や脂質、 他の必要な栄養素が不足します。 

 

一番多く摂取する糖質は栄養が少ないので、満腹感を感じるのに時間がかかり、お腹を満たすのに量が必要になり、肥満の原因にもなります。さらに依存性もあるため、日々欲するようになります。

 

 

子どもの新型栄養失調をご存知ですか?

 

この栄養の偏りは新型栄養失調と呼ばれ、 体と脳の成長、体調、落ち着き、情緒、思考力、集中力などに影響し、成績も上がりづらくなります。

 

糖質制限は大人のダイエットのためだけではありません。実際子どもが糖質制限をすることで成績アップした事例も数多くあります。「食事×学習指導」で頭がいい子になる三島塾のすごい子育て――心も体も強くなり、成績もぐんぐん伸びる!?

 

糖質をとりすぎると、体は突然ガス欠状態になり、集中力が低下し、やる気もなくなり、激しい眠気に襲われます。

 

糖質を減らせば食後でも眠くならず、集中力を維持でき、成績もよくなります。脳内ホルモンも正常に分泌されるので、精神的にも安定した状態になります。

 

我々が過去に言われてきた食の常識が、現代では否定されていることは、ご存じの方も多いと思います。

 

   

調べてもらえれば分かりますが、日本は添加物数、残留農薬規制値、遺伝子組み換え食品数が世界一です

 

日本には他国で禁止されている有害な添加物が使われている食品が数多くあります。参考サイト

 

国は健康に影響がない範囲で認めているとは言っていますが、なぜ国民の半分が生活習慣病になるのでしょうの?病気の主な原因は食事であり、食事は生活習慣そのものです。

  

既に十分に意識された食事をされているとは思いますが、今後も引き続きご注意ください。

 

 

食への投資は、結果節約と病気の予防になる

 

私は独立して10年たちますが、ずっと糖質制限を続けています(糖質は病気の原因だから)。そのおかげか体調不良で仕事に穴をあけたことは、1日もありません。

 

食事は極力オーガニックや無添加の食品を選んでいます。

 

エンゲル係数は上がりますが、不健康なものを食べて病院に通うよりは、健康的なものを食べて、医療費をゼロにするほうが、結果お金の節約になります。食への投資は、時間とお金に余裕を生み、人生が豊かになるというのが、私の経験から言えることです。

 

片頭痛とアレルギー性鼻炎持ちなので(ほぼ完治)、仕事に差し支えそうな場合、薬局で買った薬だけは飲んでいます。年間通じて薬代は数千円のみで、薬代が0円の年もあります。体調不良での病院通いは、10年以上ありません。

 

健康面も勉強と同じで、治療より予防が大事ですね。

 

 

参考文献・組織・人

厚生労働省ホームページ

三島学先生(糖質制限の食事を出す塾を運営)の本やサイト

奥平智之医師(医療法人山口病院〈埼玉県〉精神科部長・新宿溝口クリニック)の本やサイト 

江部康二医師(医師。一般財団法人高雄病院理事長。一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長)の本やサイト 

 

 

 

また話は変わり「お金」の話です。

 

お小遣いは絶好の社会勉強

 

ご家庭で無条件に毎月お小遣いを与えていませんか?

 

お小遣いを無条件に与えると、「何もしなくてもお金はもらえるものだ」と勘違いさせてしまう可能性があります。それどころか「お金は親にお願いすればもらえるものだ」と思う子どももいるでしょう。

 

お金を簡単に与えることで、自立が阻害され、社会に出てからも親のお金を頼るケースが増えてきています。

 

そこで提案なのですが、お手伝いの対価としてお小遣いを与えてみてはいかがでしょうか

 

お手伝いの対価としてお金を与えるようにすると、「お金は働いて手にするものだ」という価値観を養うことができます。つまり、お手伝いを「大人の仕事と同じ」だと考え、教育するということです。

 

お手伝いの量や難易度、精度によって金額の上下をつけるといいですね。頑張ったら報われるという価値観も養えます。

 

下手なお手伝いでも、次につなげるために「ありがとう。よく頑張ったね」とたくさんほめてあげることは忘れないでくださいね。(※自分から勉強させる方法と同じ理屈です)

 

学校ではきちんと教えてくれない「お金」は、家庭の中で教育が必要です。我々大人は社会に出たときのことを考えて、子どもを教育すべきだと私は考えます。お小遣いは絶好の社会勉強となります。

 

 

失敗させない子育てをすると、大きな失敗をしやすくなる

 

お金を与えたら、今度は使い方の教育です。まだ子どもですから、下手なお金の使い方をするでしょう。

 

怒りたくなる使い方をしても、どうか怒らないでください。「それはあなたの責任」と言って、あしらうだけで大丈夫です。

 

誕生日やお年玉でまとまったお金が入ってきても、親がお金を預からないようにすることをおすすめします。大損したとしても、子ども時代なら、人生をひっくり返してしまうような失敗はありません。

 

お金は言葉で教えても、損をしないと本質は理解できません。失敗体験をさせるのが一番です。お金の失敗経験をせず、金銭感覚が磨かれないまま大人になると、お金で失敗してしまったときに大変です。

 

何事も失敗しないで成功はありません。私も失敗だらけの人生でした。その失敗が糧となり、夢が実現しやすくなりました。

 

失敗経験が大事なのは、友人、恋愛などの人間関係も同様です。失敗していな大人は、浪費家になりやすかったり、人間関係が上手くいかなかったり、仕事を辞めやすいそうです。

 

「失敗させる」という言葉に抵抗のある人は、「経験させる」と言い換えたらいかがでしょう?

 

あらゆることに言えますが、子どもの自立のために転ばぬ先の杖に気をつけたいですね。

 

 

※↓新聞の一般投稿より 

こういう話は実は多いそうです。ウチの兄もこんな感じでした。